札幌・元町小路|白湯がうれしい、昭和レトロな隠れ家カフェ

2026.05.30
札幌市東区・元町小路の外観。古い木の引き戸とOPENの木札、営業案内の黒板

金曜日のソロ活。

実はこの日、ちょっとしたハプニングがありました。

いつものように自転車で出かけたら、道の途中でタイヤがパンク
落ちていた石の破片を踏んでしまったみたいで、ぷしゅ〜…と空気が抜けていく音に、思わず「うそでしょ…」と立ち尽くしてしまいました🚲💦

しかも最近、私は胃の調子を崩していて、あまり本調子ではない日。
そんなちょっぴり落ち込み気味の一日を、やさしく包んでくれたのが、このお店「元町小路(もとまちこみち)」でした。


元町の住宅街に、ひっそり佇む古民家カフェ

元町小路があるのは、札幌市東区の元町エリア。
地下鉄東豊線「元町」駅から歩いて8分ほど、大きな通りから一本入った静かな住宅街の中にあります。

古い木の引き戸、手書きの「OPEN」の木札、そして黒板には「カレー・お茶セット・お菓子」「金・土・日 11:00〜17:00」の文字。

ぱっと見ただけでは、カフェだと気づかないかもしれません。
でも、その控えめなたたずまいこそが、このお店の魅力なんです。

あとで知ったのですが、お店の方が書かれた紹介文に、こんな言葉がありました。

「大通りには面していないけれど、元町のひっそりとした通りの、静かな二番目のお部屋にしてください」

まさにその言葉どおりの、隠れ家のようなお店でした。


一歩入ると、そこは昭和レトロの世界

引き戸を開けて中に入ると、思わず「わぁ…」と声が漏れてしまいました。

元町小路の店内カウンター。コーヒー器具やレトロな雑誌が並ぶ

木の箱に並んだ古い雑誌、年季の入ったコーヒー器具、天井から下がるレトロな照明。
どこを見ても「昭和」の空気がやさしく流れています。

中でも私が心を奪われたのが、これ。

元町小路の店内にある反射式ストーブと、その上にのった赤いケトル

真っ赤なホーローのケトルがちょこんとのった、白い反射式ストーブ。
もうこの一角だけで、絵本の中に入り込んだような可愛さです🫖

壁には手描きのアートや絵本、ドライフラワー、水玉の布やハリネズミ柄のクロス。
ひとつひとつが丁寧に選ばれていて、見ているだけで気持ちがほどけていきます。

元町小路の壁面ディスプレイ。手描きのアート布と吊りランプ、絵本
元町小路の窓辺に飾られたカゴやレースのカーテン
元町小路の壁にかかった時計とドライフラワー、625と書かれた小さな棚

ソロでひとり、こういう空間をゆっくり眺める時間って、本当に贅沢だなぁとしみじみ思いました。


「喫茶ドルフィン」から続く、半世紀の物語

店内に置かれていた紹介文を読んで、このお店の歩みを知りました。

元町小路のルーツは、なんと1967年(昭和42年)までさかのぼります。
北24条の近くで、ご両親が10坪の小さな喫茶店「ドルフィン」を始めたのが最初。
激動の時代をくぐり抜けながら、35年間お店を続けられたそうです。

そして2002年、ご縁があって、ここ東区の元町へ。
さらに2022年、2年間のお休みを経て、「元町小路」として再びお店を開かれました。

切り盛りされているのは、みちこさんむつこさん

その歴史を知ったうえで店内を見渡すと、いろんなものが愛おしく見えてきます。

元町小路に置かれた昭和42年のドルフィンマッチ

たとえば、この「昭和42年 ドルフィンマッチ」(1個100円)。
箱には「喫茶ドルフィン」の文字。お店が始まった年のマッチが、今もここにあるんです。

壁に飾られた布にも「Cafe Dolphin」の文字。
名前は変わっても、"ドルフィン"の魂がちゃんと受け継がれているんだなぁと、なんだか胸があたたかくなりました🐬


お水と、白湯。胃の弱った日にしみた優しさ

このお店、お水はセルフサービスなのですが、嬉しいことにお水(COLD)と白湯(HOT)の両方が用意されていました。

元町小路のセルフサービスの白湯(HOT)のポットとグラス
元町小路のセルフサービスのお冷や(COLD)のポットとグラス

冒頭でも書きましたが、この日の私は胃の調子があまりよくなくて。
冷たいお水よりも、あたたかい白湯がそっと飲める——それが、本当にありがたかったんです。

「お腹を冷やしたくない人もいるよね」という、さりげない気づかい。
こういう小さな優しさに、お店の人柄ってにじみ出るなぁと思います。


いただいたのは、カチョカバロと3種の焦がしチーズカレー

お料理は、店主さんおすすめの「カチョカバロと3種の焦がしチーズカレー」をいただきました。

(※店内のお料理は撮影をご遠慮しているお店なので、ここからは言葉で…!)

辛いものが少し苦手な私ですが、このカレーはチーズが入っているおかげか、とてもマイルド
それでいて味はしっかりコクがあって、最後まで食べやすい、やさしい一皿でした。

セットのドリンクには「リンゴ酢のソーダ割り」を。
お酢ってツンと酸っぱいイメージがありますが、これは酸っぱすぎず、すっきり爽やかで飲みやすい。
胃が疲れ気味の日にも、するんと体にしみていきました。


お持ち帰りスイーツも、ひとつひとつが愛おしい

レジ近くには、テイクアウトの焼き菓子コーナーがありました。

元町小路のテイクアウト焼き菓子コーナー。手書きの黒板メニュー

かぼちゃのケーキ、バスクチーズケーキ、ガトーショコラ、プリン、いろいろな焼き菓子…。
黒板の手書きメニューを眺めているだけで、にこにこしてしまいます。

迷った末に、おうち用に3つお持ち帰りしてきました。

元町小路のお持ち帰りクロワッサン。motomachi komichiの手書きラベル付き
元町小路のお持ち帰りガトーショコラ
元町小路のお持ち帰りフィナンシェ

ひとつひとつに「motomachi komichi」と手書きのラベルが貼ってあって、それがまた、たまらなく可愛い。
おうちに帰ってからの楽しみが、ちゃんと続いていく感じが嬉しいですね🥐🍫


パンクも含めて、いい一日だった

正直、自転車のパンクには参りました。
胃の調子もいまひとつで、出だしはちょっぴり残念な一日。

でも、たどり着いた先にこんなにあたたかいお店があると、不思議と「今日も悪くなかったな」と思えるから不思議です。

昭和から続くお店の歴史、白湯のさりげない優しさ、手書きのラベル。
ひとつひとつの小さな心づかいに、何度もほっとさせてもらいました。

ひとりだからこそ、お店の空気をゆっくり味わえる。
ひとりだからこそ、そこに込められた優しさに気づける。

元町小路は、そんな「ソロ活の良さ」を改めて感じさせてくれる、静かな隠れ家でした。
体が疲れている日にこそ、また訪れたいお店です🍂


📍 お店情報

店名:元町小路(もとまちこみち)
住所:北海道札幌市東区北22条東20-5-7
アクセス:地下鉄東豊線「元町」駅より徒歩約8分
営業日:金・土・日 11:00〜17:00(訪問時点)

※店内のお料理は撮影をご遠慮されているお店です。訪れる際は、写真ではなく、その場の空気とお料理をゆっくり味わってきてくださいね😊


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ふうまろ
この記事を書いた人:ふうまろ

北海道生まれ・札幌在住の40代。コーヒーが飲めない目線のカフェ巡りと、体にやさしいごはん、北海道のおでかけを正直レポで綴っています。くわしいプロフィールはこちら

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